本当のくず餅

昨日、バス停を見失いながらととろさんが買って帰ってくれたくず餅なんですが、

「おいしい!この味や!」

と、思わず言ってしまうおいしさでした。

このお店、うちがここに来た時はもう駅前にあったお店なんですが、多分駅前の再開発の時に移動して、国道と県道に面した場所に移転しました。

私はくず餅が大好きで、高校の時かなあ、偶然買って、ここのお店のくず餅のおいしさにはまりました。
それから夏になったら買いに行ってたんですが、当時は場所も違ったし、私もバイクがメインだったので、さっと買いに行けてました。

ところが、場所が移って、しかも車では行きにくい場所になってしまった。
それですっかり行かなくなったのです。

「一度あそこのが食べたい」

と言っても、ととろさんは、

「そんなに変わるの?」

と、懐疑的。

で、スーパーとかで買ったくず餅でも、

「甘くておいしい」

と言うので、

「違う、違うねん!」

と、いつも私は主張してました。

スーパーとかで売ってる安いくず餅とはまず外の透明のぷるぷるしたところが全然違う。

「ああいうのはくずと違う、増粘多糖類や!」

と、長年主張してきました。

そして、大部分が売ってるやつってそれ。
ほとんどおいしいくず餅ってない。

それを少し前に、たまたまそのお店の前で信号待ちしてる時か何かに言ったのです。

「それなら、今度病院行く時に買ってきてあげるよ」

と言ってたけど、あまり本気にしてなかった。

なんというか、微妙に行きにくいんですよね。
今回のように、バス停とバス停の間ぐらいの場所だし、駅前からさっとバスに乗った方が楽やもん。

ところが、そうして苦労して買ってきてくれて、ととろさんも食べて分かったようです。

「これはおいしい!」

な、違うやろ?

他の和菓子屋さんが自分の店で作らず冷凍のを扱うようになってる昨今、ここのお店にも正直期待していなかったんです。
ですが、昔通りのおいしさでした。

外の葛の部分はぷるっぷる。
しっかりしてて、長いこと冷蔵庫に入れてたら白くなってしまうやつ。

そして中のこしあんは上品なあまさと舌触り。

「そう、これ、これやねん!」

やっと分かってもらえたようです。

ただ、

「このくず餅、単体では買えなくて、桜餅とセットのしかなかった」

と、ととろさんがその部分だけはがっかりしています。

桜餅もおいしかったけど、抱き合わせでどうしても買わないといけないという部分がちょっとね、ということです。

「できたらくず餅4つのセットならよかったのに」

私もそう思います。

また買いに行きたいけど、車をどこにどう停めていけばいいのかなあ。
調べてみようかな。

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