夏の夕方のにおい

今日は朝からお墓掃除に行ったんですが、行った途端に空が暗くなって遠くで雷がごろごろと鳴り出しました。

「これはゆっくりしてたらえらいことになりそう!」

と、掃除もそこそこに急いでお花とお線香だけして戻ることにしました。

車に乗り、実家近くに来てから少し雨が降り始めたんですが、さっきの真っ黒な雲とごろごろはどこ行ったんだと思うぐらい大したことはなかったです。
荷物があるからと車を実家の前に停めて、急いで荷物を持って入ってる時にちょっと降ってましたが、あっという間にやんでしまった。

あのままお墓にいたら少しだとしても雨に降られていたのは間違いないと思いますが、そこまでではなかったな。

「中途半端だな」

と思っていたら、ついさっき、販売機を見ようと思って外に出たらぽつぽつと降り出した。
屋根があるから濡れることはないんですが、なんでこのタイミングでと思うほどぴったりでした。
もっとも、本当はもうちょっと早めに一度外に出かけたんですが、いつも買いに来るおじいさんが販売機でジュースとか買ってたので、それを待ってるうちに降ってきたという感じです。

雨をよけながら作業してて、

「あ、夏の夕方のにおいがする」

と思いました。

すごくひさしぶりに嗅いだ気がします。
夏の夕方、夕立が降ったらほこりっぽいあのにおい。

そう思ってるうちにみるみる雨がたくさん降ってきて、そのにおいも薄らいできたんですが、なんとなく懐かしい瞬間でした。

もうやんでしまったけど、植木に水やりもしなくていいし、なんとなくちょっと助かった雨でした。

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