赤い鍵黒い鍵

昨日の夕方の出来事です。

実家で用事をして夕飯も食べて、後片付けをして帰ろうと思ったら、父親が、

「タバコの販売機の鍵が開かんのや、ちょっと見てほしい」

と言ってきました。

うちの実家にはタバコの販売機が2台あります。
そのうちの1台、前からドアの鍵が固かったんですよね。

「ああ、あれか、分かった」

そう言って父親から鍵を受け取り、黒いカバー?がついてる鍵を差し込んで回すけど、

「固い、回らん・・・」

全然回らない。

黒い方で合ってると思うけど、もう一度父親に確かめたら間違いないと言う。

何度か回してみたけど回らない。

「油さしてみよう」

スプレー缶を持って来てシュシュッと一吹き。

したけど、やっぱり開かない・・・

「もしかして間違えてないよね?そうや、赤い鍵で隣の販売機を開けてみて開いたら間違いないはず」

販売機が2台、鍵が2つ、ではないんですが2組(販売機って防犯用に2つ以上鍵がついてるんですよ)あるんだから、間違えてなければそっちが赤い鍵で開くはずですよね。

さしてみたら開かない。
じゃあ逆かなと思って赤い鍵で開けてみたけどやっぱり開かない・・・

「おかしいなあ、どうなったんやろ、壊れた?」

と、回しながら、ふと気づいた。

「とーちゃん、これ、違うわ、タバコの販売機のは○○(タバコの銘柄)のキーホルダーがついとる」

と言ったら、

「あΣ( ̄▽ ̄;) 」

父親も気づいた(笑)

実は、タバコの販売機用の鍵を1つにまとめてて、他の販売機のもやっぱり1つにまとめたのがあるんです。
そっち間違えてた(笑)

「そりゃ開かんわ~もうちょっとで鍵が折れるほど回すとこやったわ」

と言ったら、

「あかんなあ、ぼけて・・・」

と言うので、

「それはずるい、いっつもしっかりしてるみたいに言うくせに」

と言ったら、

「そんなん言うたことないけどなあ」

とか言うんだが、いやいや、そんなことはないぞ?

うちに来るお客さんで、父親よりずっと年下の方で耳が遠い方もいらっしゃるし、父親もりもっと歩くのが不自由な方もいらっしゃる、他にも色々ある方がいらっしゃる。

「自分が全然そんなことないから、つい忘れて聞こえてなかったりすることがあるんや」

とか言うてたぞ?

幸いにもうちの親父殿は、目はさすがに老眼だが白内障もないしその他疾患もない。

声は大きいが耳ははっきりしっかり聞こえてる。

歯も全部健在でととろさんや私よりよっぽどしっかり固いものを噛み砕ける。

「そんだけ元気で勝手な時だけぼけたはずるいわ~」

そう言ったら笑ってた(笑)

他の販売機の鍵も赤い鍵と黒い鍵にしてるから、ふっと間違えてしまったんでしょうね。
私も最初のうち気が付かなかったもん。

もうちょい分かりやすく何か工夫した方がいいのかなあ?
しかし、長年あれでどうもなかったんだから、今から変えた方が間違いそうだ。

「とりあえず、思いっきり回してねじ切らなくてよかった」

とだけ思ってます(笑)

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