実家の前には大きな池があります。
ため池です。
当地は台風の影響もあまりないけど、雨が少ないのでため池が多いらしい。
こっちに引っ越して来た当初はこんな大きな池があるなら、訪ねて来た人もすぐ分かるね、とか言ってたが、こんな池がゴロゴロあるのを知った時は衝撃だった(笑)
その池が今水を抜いてます。
田畑に水を入れたり入れなかったり、季節によって水がいっぱい入ってたり、空っぽに干してたりしてます。
少し前までいっぱい入ってたけど今は水を抜いて空っぽに近くなってます。
底の方に浅く水が溜まってて、そこに残った魚を狙い、鳥がいっぱい集まって、なかなかほのぼの(本人達は真剣だろう)と良い眺めなのです。
ただ、いつからか水草が流れてきたかなんかで水がいっぱいの時にも陸地に見間違えるようにいっぱい草が生えまくってて、それが枯れてくるとちょい臭い。
耐えられないような臭いではないんですが、なんと言うか海辺の臭い。
海藻の塩っぽい臭いがします。
ここ数年そんな感じなので「また今年もしてるな」ぐらいに思います。
お友達と池の話になりまして、鳥も来てるしちょっと写真を撮ろうと実家前の道を渡り、池の横の歩道からアイポッドで写真を撮ってました。
少し移動しながら写真を撮ってたら、大きなレンズのついた本格的なカメラを持ったおじさんもやってきて、鳥の方をパシャパシャ撮ってる。
ああいう人も撮りに来るんだなと思いつつ私もパシャパシャ。
そうしてたらご近所の顔を知ってるおじさんが来て話しかけてきた。
色々話をしてたらなんかちょっと食い違う。
「一匹しかおらんから」
とかおじさんが言うので、何のことかなと話をしていったら、
「コウノトリが来てる」
ええっ!
いや、それは知らなかったと話を聞いてたら、なんか昨年あたりから来てるみたい。
「足輪で去年放鳥されたコウノトリらしい」
写真を撮ってたおじさんとも話をしてて知り合いみたいで3人で話をすることに。
「背中にGPSがついてるがたまたま写真に撮れた」
と、カメラのおじさんが撮った写真を色々見せてもらったら、確かにコウノトリ、背中に灰色?のなんかついてるし、足輪もついてる。
まあ私のアイポッドで撮れたのはこれが限界です。
分からんよね(笑)
ピンクの矢印の下がコウノトリ。
写真では分かりにくいけど、実際に見たらシルエットが違うのと他のサギとかよりちょっと大きいのでよく分かります。
3人で話をしてたら、今度は通りがかったおばさんが「ツルですか?」とか聞いてきたので「コウノトリらしい」と話をしてたら、
「あ、飛んだ!」
先が黒い翼を広げて、池の上を優雅に旋回。
ふわっとさらに飛び上がって住宅地の方へ飛びました。
屋根の上をさらにに旋回、くるりくるりと回りながら、今度は見えないところに飛んで行った。
「また夕方になったら帰ってくる」
とご近所のおじさんに教えてもらいました。
カメラのおじさんが、
「いいとこ撮れたわ」
とうれしそうに言ってたけど、あれはいいシーンだったと思う。
話しかけてたおばさんもうれしそうだったし、私もとってもいいものを見せてもらって幸せです。
今は一羽だけ、しかもまだ若いらしいけど、もう一羽来て巣を作ったりしてくれないかな。
帰って早速父親にも教えたけど、知らなかったらしい。
眼の前やのにね。
これからは実家から池の方を見る楽しみが増えました。
コウノトリ、がんばってもっともっと増えてほしい。