行き倒れそうに!

今日のお昼、2時半ぐらいだったかなあ、の出来事です。

実家で販売機のチェック等としてました。
以前は全部父親がやってたんですが、今はそれもしんどいので私が手伝うようになりました。
と言うか、実家にいた時はやってたんでできるわけです。

で、ですね、販売機を開けて色々やってたらですね、うちの実家の前にある県道の坂をトコトコ登ってくるおばあさんが目に入りました。
坂を登ってきて、うちの前で左に曲がってそこから裏の住宅地につながる細い道を下るようにコースを変更しました。

特に珍しくないんですよ、こういう方。
住宅地までに下って登ってとまた坂道になりますが、そっちに帰る方もそこそこいらっしゃいます。
子ども達も学校帰りに通ってるしね。

作業してたので見るともなく視界に入ってたら、下りかけた坂をまた上がってうちの店の前までやってきた。

こういう人も特に珍しくないです。
うちの販売機でジュースとかタバコとか買いに寄る方もいらっしゃるし、もうちょっと県道を登ってから帰る道もあるので気が変わってこっちに戻ってくるとかもある。

なので特に気にせず視界に入るまま、意識することもなく販売機作業をやってました。

すると、

「これ、電話と違うの?」

と、話しかけられました。

最初は言ってる意味がよく分からなかったのと、これはそういないんですが、たまになんだか訳のわからないことを言ってくる方もあるので、心の中でちょっと身構えました。
最初に思ったのは、販売機を開けて作業してるので、タバコ(タバコの販売機だったのさ)買いたいけどって声かけてきたのかと思ったもんで。

え?と思ったら、

「電話やないのお・・・」

と、その場に崩折れたようになったΣ( ̄▽ ̄;)

イメージとしては、お殿様の急を知らせる早馬を走らせた武士とかが「ここは◯◯か!」と目的の村とかに瀕死の状態になりながら走り込んだものの、そうではなかったと力尽きる、そんな感じでふわっと、手に持った買い物の入ったレジ袋を道に置き、自分も座ってしまった。

びっくりしました。
倒れたのかと思った。
救急車呼ぶのか?と思った。

そうしたら、

「ごめんなさい、タクシー、呼んでもらえる?」

と、泣きそうにな顔で頼んできたので、家に入って父親に説明しながら椅子を持ってきて中に入って休むように、と声をかけて座らせ、タクシーに電話をかけてあげました。

体調大丈夫だろうかと思ったら、ごめんなさいねと言いながら、自分の身の上を語りだしてしまった。

80歳過ぎの方なんですが、なんか色々苦労されたみたいです。
いつもは病院(父親も通ってる病院)の送迎バスで病院へ行き、その時に隣にあるスーパーで買い物をし、また送迎バスで帰ってらっしゃるらしい。
それが今日はどうしてもうちの近くにある産直スーパーに行きたくて、そんな距離じゃないから大丈夫と思ったら、思った以上にしんどくてダウンしてしまったんだそうです。

なんせ坂が結構きついからね。
家の場所を聞いたら確かにそう遠くない、買い物して往復できると思ったんだろうなあ。

そのうちタクシーが来て、乗って帰って行かれました。
まあ無事でよかったです。

ちょっとびっくりした出来事でした。

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