日別アーカイブ: 2021年2月18日(木)15時53分

カレーを嫌いな人はいない

うちのクマさんがそう主張いたします。

自分がカレー大好きで、毎日カレーでも構わない、そう豪語するほどのカレー好きです。
だったらインド人になればいいのにと言ったら、それは違うらしい。
クマさんが好きなのは日本のカレー、なんだそうです。

ところがですね、私は知ってます、カレーが嫌いだった人を。
そう言ってる私自身です。
カレー、子供の頃嫌いでした。

当時、もんのすごい偏食だった私、大抵の子供が好きなものでも食べられないものがたくさんありました。
例えばお好み焼きは上の肉とか全部はがして食べてたし、スキヤキは麩しか食べられない、水炊きなんか麩が入ってないので食べられるものがない。
何食べて生きてたんだ?と思いますが、ラーメンとかさっきも書いた肉はずしたお好み焼きとか、つまり炭水化物で生きてたんだな、そりゃ太るはずだわ・・・

家でカレーの日はご飯にほんのちょっと、それこそスプーン1杯ぐらいのカレーをかけて、そこに生卵とウスターソース入れてぐちゃぐちゃに混ぜてごまかして食べてました。
今思うとその方がまずそうなんだが(笑)

そういうことを許されていたのは、大人になって分かったんですが、母親自身がめっちゃ好き嫌い多いからだと思います。
食べられないものが晩ご飯の時、すでに幼稚園ぐらいからストーブ(丸くて細長い昔よくあったやつ)の上に小さいフライパンを乗せ、そこでソーセージを焼いて食べてました。
思えばそれが私の料理の原点かも・・・

それが、父親が仕事が早く終わって一緒に晩ご飯を食べる時、カレーなんかもそういう食べ方は許してくれず、

「ちゃんとかけて食べなさい!」

そう言ってどばっとカレーかけられて、全部食べるまで許してくれなかったもんで、泣きながら食べてました。
辛かったなあ・・・
だから、父親と晩ご飯食べるの嫌だったのに、今でも毎日一緒に食べてるの、本当に不思議です。

なんでカレーが食べられるようになったかと言いますと、小学校の頃、父親のいなかに行った時、色んな食べ物が出され、外だったので一応渋々食べてみたら結構食べられるのがあったもんで、

「食べられないと損だな」

そう思ってから食べられるようになったのでした。

それでいなかから帰ってその夏のある日、三宮の地下の今はないカレーのおいしいお店になんでだったか母の一番上の伯母さんと母、妹、私で行って、そこでカツカレーを食べてみました。
だめだったらカツだけ食べよう、ぐらいの気持ちで食べてみたんですが、それがまあ、おいしかったのよ!
それからカレー食べられるようになりました。

以後、小さい頃の反動のように段々と食べられるようになり、今では他の人が好き嫌い言うようなもんでも大抵のものは食べられるようになってしまった。
給食の間にそうなってくれてりゃなあ、楽だったのに・・・

ってことでね、カレー嫌いな人間もやっぱりいるよの、とクマさんに言い聞かせておきました。
そして今週は火曜日から今日までクマさんは毎日朝晩カレーです。
明日もまだ食べられるかも知れん(笑)