昨日、父親が銀行に行ってほしいと言うので少し早めに実家に行ったら、父親のお友達の「◯本さん」(呼び名なかったのでこれにしよう)が来ておしゃべりしてました。
挨拶をして、
「手どう?」
とか聞かれて、私も少しおしゃべりしてました。
話の流れが「宝くじ」のことになったら、
「そう言えば話したことありましたかなあ」
と、「◯本さん」がこんな話をしてくれました。
まだ「◯本さん」がお仕事をされてた頃のことで、十数年以上前のことらしい。
職場で1口3000円ずつ出してサマージャンボだったかなんだかの宝くじを買うことになりました。
幹事の方がとりまとめて、「一応管理職だったので3口買った」のだそうです。
そうしたら職場の女性の方が1名、その日まで海外旅行に行ってお休みでした。
「Aさんの分はどうしましょう?」
「僕が立て替えとくから買うてあげといたら」
ってなことで「◯本さん」が3000円出し、幹事の方が宝くじをまとめ買いしておきました。
後日、旅行から帰ってきたAさんにそのことを言うと、
「宝くじなんか当たらないのに~よかったのに~そんなこと」
と言ったので「◯本さん」が、
「いらなかったら僕が買うからいいよ」
「いえ、申し訳ないから」
と、しぶしぶ3000円を出したそうな。
そして発表の日・・・
幹事の方がまめだったのか、買った宝くじの全部の番号を書いた表を買った人全員に配ってくれてたので、みんなで当たりをチェックしたけど全部ハズレ、300円だけ。
「あかんかったな~」
と言いつつも宝くじはそのまま幹事の方が預かって自宅に置いたままになってたそうです。
おそらく、そのつもりで預かってらっしゃったんでしょうが、季節は巡り、今度は年末ジャンボの頃に。
「今度の忘年会の足しになるだろうからあの宝くじを換金しよう」
ってな話になりました。
幹事の方が仕事が忙しかったので奥様に換金を頼んだところ、
「えー全部ハズレくじをあれだけ全部?え~恥ずかしい」
と文句を言いながらも売り場に換金しに行ってくださいました。
売り場は年末ジャンボを買う人が並んでいて、その中で何組買ったか分かりませんが大量のハズレくじを機械にかけて調べてもらうのは恥ずかしいし、買うのに並んでる後ろの人にも申し訳ない、そう思いながら幹事さんの奥様が待っていたら、
「カラ~ンカラ~ンカラ~ン、当たりました!」
と、売り場の方が。
「え、全部ハズレじゃ・・・」
「ラッキー賞が当たってます!」
「◯本さん」が言うには、
「30人ほどでみんなで上からずっと見ていって、300円のところまで見てあかんかったな~と言ってたのが、そのさらに下にラッキー賞とあったのを見逃してた」
のだそうです。
それだけの人数がいて、誰一人それに気づかなかったのが本当に不思議で、と言うものの、当たってたので鐘を鳴らされたわけですね。
「で、ラッキー賞、いくらやと思います?」
と聞かれたんですが、父親も私もせいぜい10万ぐらい?と。
「500万円!」
「ええっΣ( ̄▽ ̄;) 」
「ええっΣ( ̄▽ ̄;) 」
びびったー(笑)
幹事の奥様が一番びっくりされたと思います(笑)
とにかく、窓口では換金できないからと銀行に行くことになったんですが、職場でまとめ買いしたと言うと、
「そういう場合は買った人の委任状が必要になります」
ということで、職場に電話(まだ携帯とかなかった頃なのかな?)し、みんなでΣ( ̄▽ ̄;) となったらしい(笑)
「それで結局、1人13万円ほどになった」
そしたら、宝くじを買う時に文句言ってたAさんが「◯本さん」のところに飛んできて、
「ありがとうございました!」
って頭を下げてくれたとか(笑)
そしてそれを3口買ってた「◯本さん」は40万円ほどを手に入れることになったんですが、
「ああいうお金は残りませんなあ、部下連れて飲みに行ったらあっとう言う間になくなった、嫁さんには内緒です」
だそうです(笑)
「奥さんに言おうかな~」
と言ったら、
「もう時効時効」
と笑ってたけど、あるんですね、そういうことも。
もしも1人で買ってたら500万円まるごと自分の物になるけど、1人だったらそれがドンピシャで当たる可能性はもっと低い。
30人ほどで買ったから、まとめて買った中に当たりが入ってたんですな。
あるもんね~「もうちょっとずれてたら・・・」ってこと(笑)
「だから、買ったら最後までちゃんと交換せんとあきませんよ、見落としてることもあるし」
ほんまにそうですなあ。
つい「どうせハズレてる」と気づいたら忘れてたってことあるもんね。
まあ、いつものことですが、面白い話を聞かせてもらいました。
さ、うちもハズレくじ換金してこよう。
ひょっとしたら何か当たってるかも知れない(笑)