鬼に金棒先生

定期的に脳外科に通って検査をしています。
これは、もう8年前になりますが、ほんの一瞬、脳血管障害を起こして入院してからです。
最初に思われたより軽かったんですが、それでもまあずっと薬生活になりました。

検査の予約は数ヶ月に一度ですが、その間に薬がなくなったらそれだけもらいに行ってます。
今回も今週中にもらってこないとと思い、今朝、行ってきました。

「そう言えば前もその前も水曜日であの先生に薬出してもらったな」

と、思い出しました。

少し高齢の先生で前々回に初めて診てもらったんですが、あっさりとさっと薬だけ出してくれました。
まあずっと飲んでる薬だしね。

その時に、

「この薬とお水だけ飲んでたら鬼に金棒です」

と言ってくれて、それがすごく面白かった。

すっかり忘れてたんですが、担当が変わってなかったら今日もあの先生かなと楽しみにして行きました。
もしかすると他の曜日にも担当してるかも知れないけど、とりあえず今回も水曜日だ。

今日はいつもより多かったけど、それでも薬だけだからかそこそこ早く呼ばれて診察室に。
入ったらやっぱりあの先生だ。

「どうですか、変わりないですか」

とか色々聞かれて、

「じゃあ今回も同じお薬を出しておきますね」

と、いつもの話の流れに。

「いいお薬が出てますけどね、これだけ飲んでたらいいというわけでもないんです」

って、あれ、いつもとちょっと会話の切り口が違うぞ。

いつもだったらいいお薬だからってほめるのに、なんか薬に問題でもあったのか?

「このお薬を飲んでね、部屋に引きこもってる冬とかでも1リットル、暑い夏になってきたら1.5リットルはお水を飲んでください」

と続いた後、

「そうしてお水飲んでこのお薬を飲んでたら、それでもう鬼に金棒ですから」

って、出たー鬼に金棒!

思いっきり元気にありがとうございます、と言って部屋を出て、鬼に金棒薬をもらって帰りました。

そう、私、今は鬼に金棒状態です。
怖いものなしー!

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