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霜柱

昨日、問屋さんまで荷物を取りに行った時、問屋の方と「寒いですねえ」という話になりました。

その時に寒い寒いと言ってももう12月の半ばだし、ということを言ってて思い出した。

「そう言えば子供の頃は11月の末とかになったら霜柱踏んでましたよ」

と私が言ったら、その方も、

「そう言えばそうでした!」

と、思い出されたようでした。

もしかしたら霜柱自体はもうちょっと遅くだったかも知れないけど、少なくとも11月の半ばになったら小学校の「学習プール」に氷が張ってたのは確実です。

うちの小学校は須磨離宮公園のすぐ西にあるんですが、裏に山があり木もあり、理科の教育に力を入れてるんだっけかなあ、なんかそういう学校だったんですよ。
その木がいっぱいの中に正方形で浅いプールがあり、そこで実験とかしたりしてました。
浅くて木陰なのでいち早く氷が張るのです。
なので一気に寒くなったら学校に行ったら学習プール見に行ってました。
その時期が11月だったように記憶をしてます。

氷と言うとうちの実家の前の池も、あまりに寒いと氷が張ることがありますが、それはもう2月とかに張る年もある、ってなぐらいかな。
雪にいたってはこのあたりではチラチラと降るのがもう2月頃、積もるなんて1年に1回ある年の方が少ないぐらいです。

ずっと前にオンラインゲームで知り合った北海道の方が、

「4ヶ月ぐらいは道が白いのでそっち行ったら道が黒くてびっくりした」

と言うもので、逆にびっくりしたことがありました。

そうか、雪の積もる地方では11月から3月まで降ったとしても1年の三分の一は地面が白いんですよね、言われてみないと分からない。

このところ暖冬続きで雪が降る地方でも少なかったりしますが、今年はどうなんだろう?
いきなり寒くなって体が慣れてないけど、考えてみたら昔の今頃はこんなもんだったんだろうなあ。

タシギ

昨日、買い物して実家に行って店の前に車を停めようとしたんですが、

「ん、なんか落ちとう?」

と、入れずに路肩に止めて店の前を見ることになりました。

最初、

「誰かアイスクリームのカップひっくり返してそのままにしとう?」

って、思ったんですよ。

斜めに傾いたカップから溶けたアイス、バニラじゃなく何か黒っぽい色が混じってるような、がこぼれてるような、そんな感じに見えました。

でもよくよく見たら違う。

「鳥?」

そこそこ大きな鳥が落ちてる気がする・・・

車から降りて確かめたらやっぱり鳥です。
鳩よりちょっと小さいぐらいかなあ、そのぐらいの大きさでくちばしがやたらと細長い。

「シギ?」

あまり近くで見たことない鳥ですが、何かで見たシギに似てる気がする。

横を通って店の中に入り、父親に「鳥が落ちとう」と言ったら「え?」とびっくりしてました。

「さっき見た時(10時頃らしい)はなんもなかったぞ」

触らずに見てるので裏までは分かりませんが、見た限りでは何かケガとかの外傷は見当たらない。
でも口のあたりに血が結構流れてるので、もしかしたらカラスにでも追われてどこかにぶつかって落ちたのかなあ。
何にしても、もう生きてる気配はない。
そして父親が言うようにそんなに時間が経ってないらしく、柔らかさが残ってる。

とりあえずどうしよう。
小さいスズメとかは落ちてたら植木の根本に埋めてやったりしてたけど、そうするにはちょっと大きい。
犬や猫なら市役所に電話して取りに来てもらうけどなあ。

そう悩んでたら父親が、

「うちに埋めたったらどうや」

と言い出した。

「どこに?」
「ミョウガのとこに」
「う~ん・・・」

玄関脇に今はほぼ夏にミョウガ林となってる植木スペースがあります。
以前は「カイヅカイブキ」が3本植わってたんですが、今は1本残して土が入ってて、増えに増えたミョウガ専用スペースになってます。
冬になると上の草がなくなって猫がトイレにしに来るもんで、今は空の植木鉢や多肉植物の「七福神」を置いて防御してるけど、そこになあ・・・

「埋めたるとこないんか?」
「ないことないけど・・・」

ひよこには心当たりがあった・・・

玄関から入った奥の方に私がレンガで作った花壇もどきがあるのです。
サンタさんが入る煙突みたいに組んだ筒が4つあり、そこにそれぞれに土を入れて木が植わってます。
前は4つとも植わってたんですが、ゴールドクレストが枯れてしまって一つ空いてる。
そこも放置してたらトイレにされるので、上に大きな鉢とか置いて防御してあります。

そのうちの一つの「ハナミズキ」がちょっと前に「あれ?」と思うことがありました。
掘ってみたら根本を「ネキリムシ」に食われてる。
そりゃ触ったら動くわ。

ってことで、ネキリ退治して置いてたんですが、前にゴールドクレストを植えてた位置に移植しました。
そっちの方が日当たりがいいし、まだネキリがいるみたいだったので。

「ハナミズキ」がいなくなった後の土をネキリを見つけたらかわいそうだけど落として踏んで、他の土が減ってるプランターとかに補充し、半分ぐらいに土が減った状態にしておきました。
コンテナに他のなんやかんやと入れて土作りっぽいことしてあった土をそこに移動しようかな~とか思いつつ、めんどくさくてほったらかしてた。

「あそこになら埋めてやれんことないけどなあ」

まだ考えてました。
だって、そこそこ大きいからなあ。

それでも、このタイミングであそこにいたってのは、なんかやっぱりそういうことか?
作るともなく埋めるスペースできてたってことは、なんかそこに入れてやりなさいって言わてるみたいな気がしました。

「うちで寝るか?」

そう声をかけて花壇もどきに置いてやってから土をかけておきました。
結構深く埋められたし、上に大きい鉢置いてあるから猫とかが来て掘ることもないだろう。
コンテナの土を何杯か大きいちりとりで運んで、雨の中でそこそこ濡れたけど埋めてやりました。

しばらくあそこには何か植えたりはようせんけど、ゆっくり寝てくれたらいいな。

後で何か調べようと写真を撮っておいたんですが、どうも「タシギ」って種類みたい。
模様とかそのまんまだったし。

このところ前の池のコウノトリばっかり見てたけど、こういう鳥もいるのかな。
見たことない気がするけどよく見たら一緒にいるのかも知れませんね。

秋の虫の声はいずこから?

今日も暑かったです・・・

今朝、ゴミ捨てに行った時、管理人さんがちょうどゴミ捨て場のあたりの掃除をされてたので、今度お風呂の修理の時にどこに車を停めてもらったらいいかとか、ムカデが出たことなんかを話しました。

ムカデは横に林があるのでどうしても出るんですよね。
帰ってきたらちゃんと管理組合から「ムカデのこと掲示板に告知しておきました」とのお手紙が入ってました。
やっぱりちらほら出たっていう話もあったみたいですね。
来月また薬を撒くらしい。

そんな暑い日、実家に行ったらえらい秋の虫の声がする。

「こんなお昼からどこで鳴いてるのかな」

と、耳をすませたんですが、

「ん?これ、室内から聞こえんか?」

店から和室まで耳をそばだてながら聞いてまわったんですが、どう聞いても台所のどこかからする・・・

予想では、冷蔵庫かレンジ置いてる台の後ろっぽい・・・
暗いから夜と間違えて鳴いてるのか?
店から人が出入りするから、その時に入ってしまったのが奥まで入ってしまったのかもしれない。

なんとなくそのへんっぽいとは思ったけど、重いの動かしてまでどうにかできんので放置してました。

「リーリーリーリーリーリー」

なんか、そういう鳴き方してる気がする。
帰ってきて文字にしようとしたらどうだったっけ?ってなるけど、多分そんな感じ。

不思議だったのは父親には聞こえないらしい。
周波数の問題で高い音が聞こえないのかも知れない。
かなり大きい声で聞こえるんだが、全然聞こえないって。

・・・・・・

まさか、この世のものではない虫ではないだろうな・・・
いや、そんなまさか。

そういう鳴き声するのはどんな虫かと調べてみたら、

「怖い、私のあかんタイプの虫っぽいΣ( ̄▽ ̄;) 」

コオロギとかそういうのの可能性が・・・
う、無理に動かしてまで救出しようとしなくてよかった・・・

明日、実家に行ったら声がしなくなってたらいいなと思うけど、そのへんで絶命されてても嫌やな・・・
夜のうちにどこぞに行っててくれますように( ̄人 ̄)

赤い花、黄色い花、何の花?

「ちょっとあそこの長い雑草抜いてほしい」

と、いつだったかな、父親に言われました。

販売機のすぐ横、雑草が伸びてるなとは思ってたんですが、なかなかそれを抜くゆとりもなかったんです。
ちょうど販売機が壊れたり色々した頃だったかな。

「ちょっと忙しい」

とすぐには抜けないと言いました。

雑草抜きとか、暑かったりしんどかったり手が汚れては嫌な時にはできない。
確かに私も気にはなってたけど、何かやってたら忘れたりしてそのままにしてたのを言われて、ちょっとムッとしてたのもありました。
忙しいのにって。

そしたら父親が、

「あの長いのがない方が横の花がよう見えるかなと思って」

と。

あ~あれか、と納得しました。
植えたわけじゃないのに、販売機の横、うちの敷地の隅っこというか一番端っこと言うかにこんもりとした葉っぱが生えてきてそこに花が咲き出したのでした。
もっと早くに抜けばよかったんですが、何しろそれどころじゃなかったってのを言い訳にして放置してたらそうなりました。

販売機の用事するたびに気になってました。
何の花かなというのと、その横にどんどん長く伸びる雑草が。

それでいよいよ思い切って雑草抜きをしたのが一週間ほど前だったかな。

「抜いといたよ、きれいに見えるようになったよ」

と言ったらえらく満足してるようでした。

その花、次々咲いて結構長持ちしてます。
雨でちらほら散ったりもするんですが、また新しいのが咲いたりして。
生命力がある花ですが、植木の手入れもほとんどできないこの頃、雨が降って水遣りをせずにいられるのでほっとしてるこの頃に、なんかちょっと癒やされる風景です。

「何の花かなあ」

じっと見て、葉っぱに見覚えがありました。
似てる葉っぱだな、と。
一度調べようと思いつつ、ずっと忘れてたんですが、とうとう思い出して調べてみました。

全く何の花か分からないので、自分が思った見た目で、

「ミントに似た葉 黄色 花」

それで検索したら引っかかりました。

「ほんまにミントやんΣ( ̄▽ ̄;) 」

私が知ってるミントの花って、細長くて紫みたいな色ってイメージだったんですが、こんな花も咲くんですねえ。

20200729a

ミントか、種類が分かってよかった、と思うと同時に、

「どうしようかな」

とも考えてしまった。

ミント、めちゃくちゃ生命力あるから下手に植えるとえらいことになるんですよね。
昔、一度植えてえらい目に遭いました・・・
駆逐するのにどんだけ苦労したか・・・

幸か不幸か庭とは全然離れた場所です。
すぐ隣は道だし、駐車場だし。
しばらく様子見てもいいかな。
しかし、一体どこから来たんだ・・・

エケベリア

テレビを見てたら、

「あ、七福神」

そう口をついて出ました。

「七福神」とはあの七福神ではなく、多肉植物です。
もうずっとずっと前に配達に行った先でお客さん(ご近所さんだが)が育ててらっしゃったのを分けてくれて、それを私がまた適当に育ててたらいっぱい増えたのです。

どうも「エケベリア」って種類の多肉植物のうちの一つが「七福神」という名前がついて人気があるらしい。

テレビを見ていきなり日記書き出したもんで写真がないんですが、バラのように丸く葉っぱが並ぶ多肉植物でかわいいのです。

実はこの「七福神」に私は非常にお世話になってます。

うちの実家には庭、というほどではないですが、それなりに植物置けたり植えたりできるようなスペースがあります。
そこでカボチャ作ったこともあるし、今は夏になるとミョウガ畑になるのです。

主にそのミョウガスペースにね、猫がフンをする。
非常に腹立たしい。
冬の間、ミョウガがすっかり枯れてから後はふと気づくとあっちにもこっちにも。
臭いしめちゃめちゃ腹立つのです。

それで上に何も生えてない状態の時は上に空っぽのプランターや鉢を置いたりして対処してるんですが、気づけば季節が巡って伸びてきた植物がその下で押しつぶされてたりする。
色んな意味で猫フンは腹立たしい。

しかもプランターや鉢を並べての思わぬ隙間にやられたりもする。
非常に非常に腹立たしい。

そこで、いっぱい増えた、すぐ増える七福神をそのスペースに置いておいたら、あら不思議猫が嫌がって来ない。
それでやられそうな隙間に七福神を置いて猫ガードにしてます。
見た目もかわいいし、他の植物とも共存してくれるし、冬でも枯れないし。

今の季節、七福神の脇芽がいっぱい出てきてるので、そこそこ大きくなったらまた他の場所に移動してそこに拠点を築いてもらってます。
以前は小さい鉢に入れたのを置いてたけど、どうも直接でも不自由はないと分かってきたのでそうしてます。

七福神という番人に守られた実家の庭(ってほどじゃないが)から猫フンを一掃したい。
猫はかわいいけどどこのどなたのお猫様のか分からん落とし物は憎しみの対象でしかないのです。

震災から四半世紀

あの地震から今日で25年だそうです。
早かったのか長かったのか、よう分からん感覚です。

びっくりするのはあれが平成になってからのことだった、ってことです。
てっきり昭和のことのように思ってた。
平成ってそれだけ長かったんですね。

何度も話してることですが、私はあの日は家にいませんでした。
伯母さんの病院に付き添ってたんです。
数時間ですが家族と連絡が取れない時間が続き、余命幾ばくもない伯母さんと2人だけ生き残ったもかも知れないと考えた時はそりゃもう心の中がパニックなんてもんじゃなかったなあ。

でもそんなこと言えないし言わなかった。
そうしたら伯母さんが何度も「ごめんなあ、おばちゃんがおらんかったらあんた家に帰れるのに、ごめんなあ」って謝るの。
すごく辛かった。

同時に、やっぱりそう思ってる部分あるんですよね。
それで「風と共に去りぬ」でアトランタが攻撃されてる時にお産で動けないメラニーがスカーレットに何度も謝って「家に帰りたいでしょう」って言うのにスカーレットがイライラした気持ち、分かりました。

私はスカーレットみたいにメラニーが嫌い、憎いみたいな気持ちはなかったけど、それでもやっぱり、家に帰りたいという気持ちはあったからなあ。
ただ、やっと家と連絡取れた時の母の第一声でその気持ちが吹っ飛んですっとしました。

「あんた、おばちゃんに助けてもろた!」

家は地震であっちこっちやられてました。
翌日帰ったら店の入り口が文字通り「敷居が高く」なってて、地盤沈下があったのが分かったし、外壁は真ん中で割れて観音開きみたいになってるのを紐で留めてあり、内壁は切れ目が入って土壁がボロボロに落ちまくってた。

店の中は揺れるたびに冷蔵庫のドアが開き、中に入ってた物がそのたびに落下して、「バタン、ガシャン、プシュー」と炭酸が吹き出す音がしてたって母が言ってました。
私が帰った時にはもうきれいに掃除されてたけど、それでも吹き出してプールみたいになった液体を掃除した後がネチャネチャして、「なんとかホイホイ」みたいになり、しばらくそういう状態でした。

ただ、

「食器なんか割れてもええぐらいいっぱいあるのに、水屋(食器棚ね)の中のはほとんど何も割れてなかった」

って母が言ってたのは笑ったな(笑)

両親が寝てた一階の和室、貧乏性でタンスの上まで洋服箱を突っ込んでたのが幸いしたのか倒れず下敷きにもならず、両親はケガ一つなかった。

そして妹が、

「私2階で一人やのに、地震が収まっても誰も心配して上がって来てくれなかった」

と怒ってたのもちょっと笑った(笑)

だって親だって動けんもん、あの状態では。
私は病院のソファベッドに寝てたけど、やっぱりすぐには動けなかったよ。
あの物のない部屋にいてすら。

そして、一番被害が大きかったのは私の部屋でした。

何しろ地震がどうのなんて考えたことなかったから、どんどん上まで物を積んでたんですよ。

本棚の上にはカラーボックスを横にしてアルバムを詰め、タンスの上には結構大きいステレオのスピーカーを乗っけて、その間にもケース置いて本(当時はじゃりン子チエとめぞん一刻が詰まってた)がぎっしり入ってて、学習机の上の棚にはでっかいダブルラジカセが乗ってて、他にも隙間という隙間にはなんか詰まったり乗ったりしてました。

それが、部屋の真ん中、私がいつも寝る時にお布団敷いてた場所に全部落ちてきてたらしい。

足元にタンス、頭上に学習机、斜め上に本棚が設置してあったので、頭のあっただろう場所にアルバム詰まったカラーボックス、でっかいラジカセ、足元からスピーカー、他にもなんだかんだ本やらCDやらカセットやらその他諸々が全部寝てるだろう位置に落ちてたらしい。

なので母が、

「もしも家で寝てたら死んでたかも知れない、おばちゃんのおかげ」

って言ったのでした。

帰った時にはもう隅に寄せられてたので現場は見てないけど、実際に見た母はゾッとしただろうなあ。
それをおばちゃんに伝えたら、ちょっとほっとしてくれたように感じました。

ただ、私は寝てる時に結構活動的なので、運良く全部の位置からずれてた可能性もあるから、その時はその時で後になって笑い話になってたかも知れません。
それでも、いなかったという幸運で今もこうしてここで駄文を書き散らせるんですよね。

人間というのは薄情なもので、家族が親族がみんな無事、次々に友人知人も無事となっていくと、私の中の比重はその年の4月に亡くなった伯母の存在が大きくなり、大部分を占め、直接的な震災のことは小さくなってしまってます。
今でも残る家の壁の壊れたの、2階の廊下が傾いて突き当りの壁がひし形になってること、今はリフォームしたけど私の部屋の真ん中から「へ」の字に床が傾いて変な位置に寝ると頭に血が上がるぐらいになったこと、そんなことすら普通になってしまうんですよね。

震災の後1年ぐらい、大雨になると見えない場所から水が吹き込んで、そのたびに修理してました。
妹の部屋、店の上の窓の下がびしょぬれになったり、店の商品を乗せてる棚の下から「ぶしゅー!ぶしゅー!」と隙間も見えないのに水が吹き出したりしたなあ。
思い出したようにガス管が折れたり、とにかく色々ありました。

それでも、震災で人命に関わる直接的な喪失がなかったこと、家に続けて住めること、それだけがあれば小さいことにしてしまえてました。
伯母さんがいなくなったことの方がずっとずっとずっと大きかった。
人間って身勝手です。

25年も経つと実際に知らない人も増えてます。
うちの甥っ子姪っ子からすると、私が親や親族から戦争の話を聞くのと同じような感じなんだろうなあ。
そんな人からすると、いくら聞いてもやっぱり分からないですよ、そんなこと、分かれとも言えません。
そして分かるようなことになってほしくない、とも思います。

毎年この日が来ると思うのはそんなことです。
運がよかった。
それを一番に感じます。
ちょっとずれてたら、今頃こんなのんきなこと言ってられなかったから。
それを忘れず、これからも来る可能性がある災害に備えて次からも泣かないようにしたい。
そして泣いた人のこと、泣けなくなった人のことを忘れないようにしたいと思います。

コウノトリの来る池

実家の前には大きな池があります。
ため池です。

当地は台風の影響もあまりないけど、雨が少ないのでため池が多いらしい。
こっちに引っ越して来た当初はこんな大きな池があるなら、訪ねて来た人もすぐ分かるね、とか言ってたが、こんな池がゴロゴロあるのを知った時は衝撃だった(笑)

その池が今水を抜いてます。
田畑に水を入れたり入れなかったり、季節によって水がいっぱい入ってたり、空っぽに干してたりしてます。
少し前までいっぱい入ってたけど今は水を抜いて空っぽに近くなってます。

底の方に浅く水が溜まってて、そこに残った魚を狙い、鳥がいっぱい集まって、なかなかほのぼの(本人達は真剣だろう)と良い眺めなのです。

ただ、いつからか水草が流れてきたかなんかで水がいっぱいの時にも陸地に見間違えるようにいっぱい草が生えまくってて、それが枯れてくるとちょい臭い。
耐えられないような臭いではないんですが、なんと言うか海辺の臭い。
海藻の塩っぽい臭いがします。
ここ数年そんな感じなので「また今年もしてるな」ぐらいに思います。

お友達と池の話になりまして、鳥も来てるしちょっと写真を撮ろうと実家前の道を渡り、池の横の歩道からアイポッドで写真を撮ってました。

少し移動しながら写真を撮ってたら、大きなレンズのついた本格的なカメラを持ったおじさんもやってきて、鳥の方をパシャパシャ撮ってる。
ああいう人も撮りに来るんだなと思いつつ私もパシャパシャ。

そうしてたらご近所の顔を知ってるおじさんが来て話しかけてきた。
色々話をしてたらなんかちょっと食い違う。

「一匹しかおらんから」

とかおじさんが言うので、何のことかなと話をしていったら、

「コウノトリが来てる」

ええっ!
いや、それは知らなかったと話を聞いてたら、なんか昨年あたりから来てるみたい。

「足輪で去年放鳥されたコウノトリらしい」

写真を撮ってたおじさんとも話をしてて知り合いみたいで3人で話をすることに。

「背中にGPSがついてるがたまたま写真に撮れた」

と、カメラのおじさんが撮った写真を色々見せてもらったら、確かにコウノトリ、背中に灰色?のなんかついてるし、足輪もついてる。

まあ私のアイポッドで撮れたのはこれが限界です。
分からんよね(笑)

20191016a3

ピンクの矢印の下がコウノトリ。
写真では分かりにくいけど、実際に見たらシルエットが違うのと他のサギとかよりちょっと大きいのでよく分かります。

3人で話をしてたら、今度は通りがかったおばさんが「ツルですか?」とか聞いてきたので「コウノトリらしい」と話をしてたら、

「あ、飛んだ!」

先が黒い翼を広げて、池の上を優雅に旋回。
ふわっとさらに飛び上がって住宅地の方へ飛びました。

屋根の上をさらにに旋回、くるりくるりと回りながら、今度は見えないところに飛んで行った。

「また夕方になったら帰ってくる」

とご近所のおじさんに教えてもらいました。

カメラのおじさんが、

「いいとこ撮れたわ」

とうれしそうに言ってたけど、あれはいいシーンだったと思う。

話しかけてたおばさんもうれしそうだったし、私もとってもいいものを見せてもらって幸せです。

今は一羽だけ、しかもまだ若いらしいけど、もう一羽来て巣を作ったりしてくれないかな。

帰って早速父親にも教えたけど、知らなかったらしい。
眼の前やのにね。

これからは実家から池の方を見る楽しみが増えました。
コウノトリ、がんばってもっともっと増えてほしい。

来るか?

テレビをつけて台風情報を延々と耳にしています。
じっと画面は見てないですから耳が主。

近畿にまず接近して、そこからぐぐっと曲がりながら静岡から関東にかけて上陸するらしい、とのこと。
ついでにもうちょいぐぐっと曲がって上陸しないでほしい。

今は10時過ぎですが、このあたりもちょっと雨と風ががんばってます。
今のところ普通の雨と風ですが。

うちはマンションで結構どっしりしてるので、どこぞに避難する、てなことはほぼないと思います。
停電の可能性はないことないだろうけど、まず建物が倒れたりってないだろう。

実家が気になるけど、父親が来てくれんのでできるだけのことはして、食べるものだけはちゃんと置いて今日は少なくともお昼までは行かないつもりです。

「お父さんは心配なのは分かるけど、台風の中を外に出たらあかん」

と、結構毎回台風でケンカっぽく、もしくはケンカになったりもします。

実家は古いし、年寄り一人だし、足腰弱ってるし、心配がいっぱい。
でもこっちに来てくれんことには、もうそれ以上どうしようもない。
電話して様子聞くぐらい。
そして、まだ動けるうちにこれはちょっとと思ったら、車で無理やり連れてくる準備する、ぐらい。

今のところはこちらはそんなに影響なさそうだけど、少なくとも雨風のうちはととろ許可が出そうにないのでとっとと行ってほしいと思ってます。

できるだけ被害がありませんように。
辛い苦しい思いをする人が出ませんように。
自然の前では人間って祈るしかないんだなあ。

色々と前倒し

大きな台風がやってくるらしい。

幸いなことに、今回もうちのあたりは直撃を免れるらしくてほっとしてます。
でも関東圏ではまだまだ油断できないらしい。

もうちょっとぐっと右に曲がってくれたら、日本に影響ないのに。
みんなで曲がれ曲がれと念じたら曲がらないだろうか。

とりあえず今日のうちに色々とやっておこうとなんやかんやと前倒ししました。

パンを買いに行った。
水曜日買ってとーちゃんにサンドイッチ作ったばっかりなので、本当だったらそんな早く買わないんですが、明日は買いに行けるかどうか分からないので前倒しで買っておきました。
食パンとハードトースト。
そしていくばくかを冷凍しておいたらもう安心。

カップ麺を買いに行った。
普段から買ってローテーションさせてるんですが、たまたま在庫がなくなってきてたのでちょうどいいので買っておきました。
実家にも3つほど置いておいた。
台風が来なくても近々買ったけど、まあ前倒し。

ガソリンを入れておいた。
土日がガソリンが安いので本当だったら明日入れる予定でした。
半分切ったら入れるようにしてるんだけど、先週から足を痛めて余分なことはせずにいたら台風。
何もないと思うけど、台風来るならと前倒しで満タンにしておきました。

ガスボンベを持って帰った。
今朝は一度買い物に行って実家にお使いを届けて帰り、お昼にまた家を出ました。
その最初に行った時に荷物が少ないうちに先日買って、重いので置いてあったガスボンベを持って帰りました。
実家に置いておいてもカセットコンロないし、プロパンなので多分ガスが出なくなる可能性は少ないからね。
それにとーちゃん一人でカセットコンロはよう使わんだろう。

いつもの食パン以外に菓子パンも買っておいた。
何かあった時にかぱっとつかんで食べられるからね。
とーちゃんちにも2個ほど置いておきました。

水はペットボトルが何本かあるからいいだろう。
お茶は余分に沸かして冷蔵庫に入ってる。
氷も結構作ってある。
保冷剤はどんだけあんねん!ってほど冷凍庫に入ってて、どうしても冷凍の物を入れる必要がある時には冷蔵庫に引っ越しするように待機してある。

後は、お風呂のお湯を流さないことと、とっとと洗濯してしまっておく、ぐらいかな。
そうそう、ないだろうけど停電した時ようにポケットワイファイやタブレットを100パーセント充電しておこう。

それと、台風が来たらととろさんが危ない危ない言うので実家に行かなくても済むように、とーちゃんにちゃんとご飯作ってあります。
あれだけあったら明日1日は充分食べられるな。

こちらは大丈夫だろうと思うけど、一応これだけのことをしておいたら安心だ。
というか、本当はとーちゃんをこっちに連れて来たいんだが、来ないって言うからなあ・・・

「明日は台風で雨風がひどくなったらお昼までには来ないからね」

と言ったらさびしそうな顔したけど、

「ひどい雨風の時に私に来いって言うのもひどいでしょ?」

と言ったらしぶしぶそうに納得した顔してた。

本当はこっちに来てほしいねんからね。
台風の時に一人置いておくのは心配やねんから。
ちゃんと理解して、段々とこっちに来る気になっていってほしい。
その練習でもあると思ってます。

そして、できるだけどこも被害が出ませんように。
祈ってます。

あ”つ”い”ーーーーー!!!!!

あついあついあついあついあついー!
もう口を開いたらこれしか出てこないぐらいあついー!

あったかなかったか分からなかったような梅雨が終わった途端、ここまで主張するか!ってほど夏出てき過ぎー!

もうね、エアコンの部屋から出たくないの・・・
でも出ないといけない用事があって出てるから暑いの・・・
で、エアコンのある部屋から外に出るともう顔がツートライブの周平魂(知らない人は検索してみようか)みたいな顔になってしまってるのが分かるの・・・

こうなるといつも思うけど、子供の頃ってここまで暑くなかったよね。
うちの家は最初どこにもエアコンなくて、一番に店にエアコンが入り、それから順番に入っていったけど、学生の時なんか暑くてしょうない中で受験勉強とかしてたんだなあ。
暑くて勉強できんわ、そりゃ。
もしもエアコンあったら東大ぐらい行ってたかも知れんのにー!知らんけど( ̄▽ ̄)

それで思い出すのが車のエアコンです。
店を始めた時、私が高校一年の時に車も買ったけど、その車にはエアコンがついてなかったんですよ。
父親がエアコンどうしようかと言ったら、当時はまだエアコンつけると体に悪いとか車屋さんに言われたとかでついてないのを買ったんですよ。

んでですね、ご存知の通り、うちはなんでか結構物持ちがいい。
その車も結構長く乗ったんですが、そのうちにエアコンついてるのが普通になってきて、父親と配達行ったりすると、よその車はみんな窓が閉まってる。
走ってるうちはまだよかったんですが、信号とかで停まると泣きそうだったなあ。
ちょうど先日そういう話になった(笑)

それだけ暑くなってるのか、エアコンのある生活に慣れてしまっただけなのか。
どっちか分かりませんが、とにかく今の私はエアコンのないところには行きません、ええ。

部屋から出たくないー
あぢぃー!