日別アーカイブ: 2019年2月17日(日)19時55分

ゆきぶれ

昨日の夕方、実家から帰る時にちょっと寄り道をしました。

そこの駐車場から出る時、ゲートの前のあたり、道の真ん中あたりの様子がなんか普通とちょっと違う感じがしたんですよね。

車を出し、ゲートのところで駐車券を機械に入れ、ゲートが上がってふと見たら、

「あれ、何か光ってる?なんか黒いのがある?」

もう暗くなってて最初はよく分からなかったんですよ。
なんか黒い道の上に黒いのがもわんとあって一部が光ってるような・・・

よく分からなかったんですが、私の車のライトと、下から上がってくる車のライトで浮かんだものを見てギョッとしました。

猫がね、黒猫が車に轢かれてる。

よく道端で車に轢かれて猫が死んでるのに出会ったりしますが、なんと言うか、ついさっき轢かれたばっかりみたいな感じ。
道に血が広がってて、なんだかすごく生々しい。

ゲートが上がって「出庫してください」って言うんですが、ちょっとの間固まって動けませんでした。
その間に上下から車が行き違うんですが、みんな曲がってよけていく。

どうしよう。
そう思ってたら、動いた!
なんか寝返り打つみたいに確かに動いた。

「生きてるのか?」

そっと車を前進させ、左折にカーブを切りながら猫の横を通りがかったら、もしも生きてるとしてももう助からないだろう状態に見えました。

どうしようどうしようと思いながら少し行ったところで車を停め、「9110」に電話をしてみました。
確か110番するほど緊急ではないことで警察に電話する時はその番号だったはず。
でもかけたけど話し中。

「家に戻って調べよう」

道で動物が轢かれてた時とかは市役所かどっかに連絡するようになってました。
でもそれも平日の夕方まで、とか何か時間があったんですよね。
以前、実家の近くでやっぱり猫が轢かれてた時に連絡したことがある。

帰って近くにある交番に電話してみたら出た。

「市役所がもう終わってるので警察が行きます」

よかった、行ってくれる。

「動いてるようだったのでまだ生きてるかも知れないけど、多分だめだと思う」

と伝えたら、

「後で連絡しましょうか?」

と聞いてくれたのでお願いしました。

小一時間待ったら電話があり、

「猫ちゃん、やっぱりだめでしたが警察で回収しました」

と連絡をくれました。

やっぱりか。

でもあのまま置いておいて他の車にさらに轢かれてもかわいそうだし、あまり広くない道で、しかも駐車場の出入り口のところで車が避けて行き合ってて事故になっても困ります。

とても自分が降りてどうこうはできなかったです。
ああいう時にさっと降りて助けられる人はえらいなあ・・・
電話で警察とかに連絡する、が自分にできる精一杯だった。

思わぬ「ゆきぶれ」にあって動揺してしまった。

今日、そこの道を通ってみたけど、血の痕を車が通って行ったみたいに線が伸びてました。
猫がいなくなった後で血の上を通ったんだろうなあ。
そう思いながらそっとよけて通り抜けました。