テレビ電話とお芋の恨み

実は別府に住まいするおばさんが90歳を超えて施設に入っています。
一度会いに行こうと言ってたらコロナ騒ぎで叶わず、電話で声を聞いたりはしたものの、どういう感じか分からず心配をしていました。

そしたらそこの施設で先月からテレビ電話を導入してくれて、今日、実家で話をしてきました。

そのテレビ電話がライン電話なもので、ラインを入れてない私には使えないんですよね。
それで妹が施設と電話して今日のお昼に予約をして、あちらからかけてきてくれることになったんです。

久しぶりに見るおばちゃんはしっかりおばあちゃんになってましたが、顔つきもしっかりしてるし、私のことも「○○ちゃんでしょ」とはっきり分かってくれててうれしかったです。
何よりも父親が顔見て話せたのがよかったです。

妹と3人で「コロナが落ち着いたら会いに行くから元気でいてね」と手を振って電話を終えました。
施設の方もよくしてくれて楽しく過ごしてるとのこと、本当によかった。

電話を終えた後、お茶を飲みながら話していたら今度はいっちゃんから妹のスマホにテレビ電話が入りました。
バイトの休憩中にうろうろしながら電話してきたみたい。
今度はそっちと話をして、今日はなんだかテレビ電話の日だなと思いました。

いっちゃんとの電話を切った後、まだ色々話をしてたらいきなり妹が思い出したように、

「そう言えばこの間腹立ってん!」

と言い出すのです。

聞いてみたらこんな話。

妹が誰かに大きな焼き芋をもらったんだそうです。
それを仕事から帰ったら食べようと楽しみしてたのに、帰って見てみたら一部切り取られて誰かに食べられてて、それがいっちゃんの仕業だったとか。

「誰かがダイエットしておやつやめとうから私も付き合いで我慢しとうのに、それを食べてて許せない」
「いっちゃんがちゃんと包丁で切って食べた言うけど、そんなん当たり前やん、私がどんだけお芋好きか分かってない」
「楽しみにしてる私より先に食べるなんて」

と、思い出し激怒(笑)

そういや妹はめちゃめちゃお芋が好きだったんですよ、長年知らなかったけど。
もうずっとずっと前、まだうちの店がお盆と年末は死ぬほど忙しかった頃、ある年末に父親と二人でもう配達行きたくないと思うぐらい朝からずっと働き詰めでふらふらになって帰ってきた時、お昼に妹がふかし芋を昼食に作っててごきげんで出迎えてくれたことがありました。

「お昼は、お芋さんですよ~」

と、お鍋を目の前に置かれた時、まだ冗談だと思ってたんですが、フタを開けて本当に中にいっぱいサツマイモが蒸されてたのを見て、

「戦時中か!」

と激怒したことがあったっけなあ(笑)

「私はふかし芋が一番好きやけど、それでも久しぶりの焼き芋を楽しみにしとったのに」

と、妹が言ったので私も思い出しました(笑)

父親と2人で爆笑し、日記に書いてもいいか聞いたらいいと言ったので書いてやった(笑)

この間ととろさんのお母さんが今度サツマイモも送ると言ってくれてるので、いっちゃんの贖罪のためにも妹にも分けようと思っています(笑)

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