トイレの怪談・・・

今日、実家でトイレに入って、ふと思い出して大笑いしたことがありました。

うちの実家は私が高校の時に引っ越してきた家です。
それまでは他のところで団地に住んでました。

トイレが、前の家では和式だったんですが、新しい家では様式だったのはうれしかったです。
なんだか新しい家、って感じがしたなあ。

前の家のトイレは、家のすぐ外の階段と壁が面していて、決して暗いトイレではなかったんですが、内壁がコンクリートだったのかな、まああまり明るい印象の壁ではなかったです。

それが、新しい家はタイル、明るい色のタイルがぴかぴかして、目地が白くて、すごくうれしかった。
様式の便器に座ると、目の前にそのタイルがあるんです。
全然印象が違いますよね。

で、制服来てた記憶があるので、引っ越してそう間もない頃、多分今ぐらいかもうちょっと前ぐらいかなあ、暑くなってきた頃だったと思います。

ある時、便器に座って目の前のタイルを見たらひんやりしてて、冷たそうで、体を前に倒して目の前のタイルに、

「ペタッ」

と、両手をくっつけました。

多分、冷たくて気持ちよかったんじゃないかなあ、あんまりよく覚えてないんですが。
それから、毎朝のようにそうするのが習慣のようになりました。
まあ、理由があってそう長い間の習慣じゃなかったですが。

そういう日が続き、ある時、母親がちょっと怖そうに・・・

「トイレの壁に手型がついてて、拭いても拭いてもずっと浮かび出てくるみたい、大工さんか誰かの手型がついてるんやと思うけど・・・」

と、言ってきたんです。

なので、

「あ、ごめん、それ私」

と言ったら、

「あんたか!なんでそんなことするん、怖かったやんか!」

と、めっちゃ怒られた(笑)

いや~母親にしたら、ある時気づいたら両手を、

「ペタッ」

と、くっつけたような手型がある、拭いても拭いても浮き出てくる、と怖かったんでしょうねえ(笑)

大変気の毒なことをした、とそれ以来「ペタッ」とはやらなくなったんですが、なんでか今日、唐突に思い出しました。

トイレから出てきて、ゲラゲラ笑いながら、

「こんなことがあって・・・」

と、父親に説明したら、

「全然知らんかった」

と、笑ってました。

帰ってととろさんに話しても、

「何しとん」

と、笑われました(笑)

多分、今日も暑かったので、タイルを見て「冷たそう」と思って思い出したんでしょうね。
だから今頃の季節だったんじゃないかなあ。
怪談がぴったりの季節が近くなってたはず(笑)

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