「おだいっさん」とは須磨のお大師さん、須磨寺のことです。
子供の頃、うちからはそんなに近くはないし、子供の足ではちょっとあるのに、なぜか21日になると縁日の日なんかに友達と遊びに行ってました。
縁日じゃない時にも鐘つきに行ったりもしてたんですが、なぜか鐘つき堂の浄財の箱に、
「敦盛の首が入ってる」
とか、男子が言ってて、鐘ついて遊びながら怖そうに箱を見たりしてたなあ(笑)
実際の敦盛塚は鐘とはちょっと離れた場所に今もあります。
なんで「おだいっさん」に行きたかったかと言いますと、前から何かあったら行きたくなるのです、そんだけ(笑)
今回も、入院した時からずっと行きたくて、でも体調やら他の用事やらでなかなか行けなかったのです。
今回、たまたま21日で、土曜日で、お天気もよくて、体調もよくて、と三拍子じゃなくて四拍子揃ったので思い切って連れて行ってもらいました(⌒▽⌒)
行っても特に何するってわけでもないんですが、行くとなんか落ち着くんですよね。
今のマンションを買う時にも、一度決まりかけた話がだめになるかもなことがあり、へこんで、ちょうど土曜日が21日だったので連れて行ってもらったら、なぜかまたとんとん拍子に話が決まったことがありました。
そんな感じで、ちょっとつまづいたりへこんだ時は行きたいなあと思ってしまうのです。
いつもは本堂にお参りして、弁慶の鐘(二代目)ついて、敦盛塚をお参りして、「青葉の笛」や初代「弁慶の鐘(痛んできたので交換して宝物館に入ってる)」やらを見て、「源平の庭」を見て帰ります。
今回は一つ目的があって、今身につけてるお守りをお返しして新しいのをもらうつもりでした。
今、車についてるのはととろ母さんが佐野厄除け大社の交通安全のお守りを送ってくれたのをぶらさげてます。
前に車をぶつけてしまった時、このお守りのおかげか誰もケガもなく、お金だけはかかりましたが無事に修理だけですみました。
「一度守ってもらってるからお疲れ様でしたして新しいお守りもらわないとかなあ」
ピンクでかわいくて気に入ってたんですが、お返ししないととそう思ってたんです。
それと、身代わりのお守りももう1年以上持ってるし、「1年したら返して新しいのをもらわないと」と聞いたこともあるので、それも一緒に・・・
それをお守り売り場で言ったら、お守りを売っていた2人のおばさんが、
「一度守ってくれて今もそのままだったらまだ守ってくれてるからそのままつけてていいですよ」
と、教えてくれました。
「お役目を終えたら切れたり壊れたりするから、それからでいいですよ」
らしいです。
身の守りのお守りについても、
「毎年替えると決めてそうする人はしていいけど、破れたり壊れたりするまではそのままでいいですよ」
らしいです。
実は、ととろさんが普段身につけてたお守りが行方不明になりました。
つい最近カバンかどこかで目にしたのに、今回持ってこようと思って探してもみつからないんです。
そのことも話したら、
「それはなくなったとしたら身代わりになってくれたということ」
らしく、見つかったらまたそのまま身につけてていいとのことでした。
「もしもどうしても見つからなかったらその時にまた受けにくればいいし、その後で見つかったらそれを返せばいい」
とも。
そうなのか~ずっと年が代わったら返さないといけないと思ってたけど、違うんやね。
「商売気ないみたいなやけど親切やなあ」
そう軽く感激しました。
なにより、気に入ってたらそのまま持ってていいと言われたのもうれしかった。
もう少しお世話になることにします。
気分が良かったせいかいつもはやらないんですが、経木に先祖供養を書いてお経も上げてもらったのですが、そこでちょっと面白いことがありました。
お参りするところや見るところ、あっちこっちに浄財の箱があるんですよ。
別に入れても入れなくてもいいようなところもあるんですが、自分で選んだところだけに行って浄財を入れてるのですが、経木供養してくれるところにはお坊さんがいて、その前に箱があっていっぱい千円札が入ってました。
どうしようかなあと思いながら経木を渡し、お経を上げてもらったら、そのお坊さんがそそっと箱を指し示して浄財を入れてくれるようにと催促してきたので、思わず、
「千円ですか?」
と、聞いてしまったんですが、
「お気持ちで・・・」
と、おっしゃったので、気持ちだからと百円入れてきました( ̄人 ̄)
経木だって買うのに百円かかってるし~まあ、気持ちだからいいじゃない?( ̄▽ ̄)b
なんですが、思わず「千円ですか?」と聞いてしまった自分がなんだかおかしかったのと、お守り売り場のおばさんよりお坊さんの方が商売気あるみたいなのがおかしかったので、くすくす笑いながら歩いてしまった(笑)
商売気と言えば、須磨寺自体があっちこっちに浄財置いてあって商売気あるようなんですが、須磨寺グッズみたいなのがないのでその点では商売気ないなあ。
「たとえば須磨寺ブランドのお線香とかろうそくとかお数珠とか、敦盛グッズや源平グッズとかあったら売れるんじゃないかなあ、うちの鍋友さん達だったら敦盛グッズ喜びそうなのに」
と言ったらととろさんが、
「あなたが作ればいいじゃない」
と、無理を言う(笑)
ですが真剣に、例えば「源平の庭」や「青葉の笛」、「砂曼荼羅(前に見に行ったんですがチベットのお坊さんが来て震災の供養のために作った)」の絵葉書なんかあったら観光の人も買うと思うんですよねえ。
私も欲しいもん。
ないもんはしょうがないので「源平の庭」から「敦盛と直実」(写真1枚目)と「敦盛(写真2枚目)」です。
「青葉の笛」や「弁慶の鐘」も写真撮ったんですが、前のガラスに色々映り込んであまりきれいに撮れてないのでアップやめました。
ガラス越しじゃない写真欲しいなあ。
お参りの後、ゆっくり歩いて縁日も見てまわったんですが、私が子供の頃はもっとたくさんお店が出てて、子供がいっぱいいたのになあ。
毎回行くたびに、ままごとのおもちゃを一つずつ買ったり、芋飴も定番でした。
今は年輩の人がほとんどで、出店も子供向けじゃないのがほとんどです。
子供が少なくなったせいか、お寺なんかに興味がないのか分かりませんが、ちょっとさびしいかも。