宝塚雪組公演「るろうに剣心」・・・ネタバレになるとこあるかも

まず、最初に言っておきます・・・

当たり、当たり、大当たり!の公演でした!
いや~よかったな~えがったな~いや、ほんまに(⌒▽⌒)

ここしばらく宝塚には行ってなかったのに行きたいと思ったのは剣心だったから。
多分面白いと思って行ったんだけど、ほんっとうーによかった!

ちょびっとだけ感想を書かせていただきます。
これから見る方もいらっしゃるかもだから、あまりネタバレになるようなことには触れたくないと思いはするんですが、ちらちらとネタバレしてたらごめんなさい。

まず再現度が高い。
いつも思うけど、宝塚って本当によく化ける、いやいい意味で(笑)
原作の雰囲気壊さないです、本当に。

1枚目の写真、パンフレットの写真見てもそう思いませんか?

ファイル 2572-1.jpg

そして今回は脚本も演出もよかった。
剣心の雰囲気も宝塚の雰囲気も壊してなかったです。

ストーリーは、1部は原作に沿った形で進み、1部の終わりから2部にかけてがオリジナルストーリーになってる感じ。
そういう形を取りながら、剣心を知ってる人も知らない人も自然に楽しめる、そんな内容でした。

メインストーリーは幕末に剣心が人斬りだった頃から明治になり、偽抜刀斎が現れて薫や弥彦や左之助と出会い、斎藤一と再会し、とほぼ原作ままなんですが、幕末でイレギュラーな人物が登場します。
これが宝塚オリジナルの人物。

オリジナルと書きましたが、本当にいた人物なんですよ。
新選組にいて、島原の花魁に入れあげて、辻斬りやって新選組に粛清された、という人物。
その設定を、明治まで生き延びたことにして剣心相手のラスボスとして登場させたんですが、これがまたよく出来てた。

鵜堂刃衛と志々雄真実を足して宝塚風にイケメンにした人物、って感じかなあ。
かっこよかったですよ、いい悪役でした。

剣心を全く知らない人もそれぞれのキャラがどんな人かよく分かっただろうし、剣心ファンはそれこそ色々笑えるところも盛り込んでありました。

例えば、薫が弥彦に剣術教える時に知ってる技が出てきてぷぷっと笑ってしまったり、左之助が「二重の極み」使ってたり(笑)

「あ、これはあれか?」

みたいなのがちらほら見えて、そのたびにうける(笑)

武田観柳がガトリングガンぶっ放すシーンもあるし、そうそう、四乃森蒼紫と御庭番衆も活躍します。
2枚目の写真の真ん中4人が御庭番衆です。
さすがにでっかくしたり鼻や耳そいだりはできないが(笑)

ファイル 2572-2.jpg

斎藤の牙突や蒼紫の小太刀二刀流、左之助の斬馬刀もちゃんと登場します。

殺陣もよくて、観客席や銀橋まで使っての派手な立ち回りも、それから冒頭すぐの維新志士と新選組の戦いとか、ダンスとやっとうでスピード感のある見応えのある仕上がりです。
それからライト、赤いライトを使ってるから、刀がひらひらするたびに切っ先が赤く染まってあの演出もよかったなあ。

さらに舞台という短い限定された時間の中で剣心の傷や過去にも触れ、あんな人やこんな人(シークレット!)も出てきて、本当によく原作を読み込んでないとここまでの作品は作れないと思いました。
脱帽です。

オリジナルストーリーでは、ええ、宝塚です(笑)
フランスのかほりただようオリジナルストーリー。
なのに剣心、う~ん、うまい!

これは、ひょっとするとベルばらやエリザベートみたいにリピート作品になるかもなあ。

舞台を楽しみながら、同時に、「るろうに剣心」というマンガが本当によくできた作品だとあらためて思いました。
登場人物もストーリーもエピソードも、どれも完成度高いよ、あらためて。

ただ、惜しいのは曲がね、あまり記憶に残らなかったこと。
ここでベルばらの「愛あればこそ」みたいな歌があったら、みんな歌いながら帰ってたと思う。

記憶に残った歌は観柳の「ガトガトガトガトガトリング~」と、斎藤の「悪・即・斬」で、特にガトリングはうけてたわー(笑)

それでも、宝塚好きな人は二倍楽しめて、剣心好きな人も二倍楽しめて、両方好きな人は四倍楽しめるという「蜘蛛の巣」(分かる人だけ分かる!)のような作品でした。

そして、最後の写真ですが、オープニングの時の緞帳なんですが、ととろさんが持ってた扇子を広げてくれて撮りました。
ぴったり(笑)

ファイル 2572-3.jpg

最後の最後に、チケット取ってくださった某マダムに心からの感謝を、ありがとうございました・・・m(_ _)m

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